クチコミは文章上達の練習場所

テレビ番組の会話の中で、「上手に食レポが出来る?」などの話題になることがあります。

食レポは、食事のことを表現するのではなく、自分の言葉で、自分のフィルターを通して人にわかりやすく伝えるという意味から難しいため、それが出来るかをチェックする例えとして使われますね。

つまり、単純に「美味しい」だけでは駄目ということですね。

自分の言葉で伝えるけど、自分だけがわかれば良いわけではない

上手なレポートは、レポーター自身の言葉でありつつも、相手がイメージして食べたくなることができたら成功ですね。

ネガティブ表現はポジティブに変更

文章は自分の心が映し出されます。
いくらキレイで丁寧な言葉を使っていても、それが本心なのか?それともそうでないのか、不思議と伝わります。

この不思議と伝わる言葉は、多くの場合に当たっています。しかしその一方で、言葉の綾で取り違えられ、勘違いをさせてしまうことがあります。

不思議な感覚が当たってしまう経験をしていることから、言葉の綾でさえも、受け手は、言葉の綾とは捉えられずに、心をわだかまりを持ってしまうことがあります。

ですので、できるだけ誤解のない言葉・文章を日頃から心がけていきましょう。

同じ意味の言葉「重ね言葉」は使わない

同じ意味を重ねてしまう「重ね言葉」を思わず使った経験はあるのではないでしょうか?

例えば、「一番最初」も重ね言葉です。

意味を考えると、「最初」は、最も初めての意味なので、「一番」の意味と重複します。

「重ね言葉」は知らず識らずに話し言葉として利用されていることも多いので、思わず自分も使ってしまうことってありますが、正しい文章を身につけたいですね。

あー、耳が痛い。それはOKですね(笑)

「の」の連続利用はしない

「〜の〜の〜の」と1文に助詞の「の」が連発すると、読み手に、何が主語なのか?つまり何が言いたいのか?と感じさせてしまいます。

子供が使いがちの文章であるため、稚拙に見えてしまいます。また、結論が見えず間延びしていてつまらない文章という印象をつけてしまいます。

要らない文字をカットする

長い文章は「自分は文章が書ける人」と錯覚を起こします。しかし、長い文章は、相手にきちんと伝わっていないことが往々にしてあります。同じように、丁寧な表現をしているつもりでも、読み手にとってはわかりにくいことが多くあります。

要らない贅肉となった文章はカットして簡潔な文章にしましょう♬

簡潔な表現をする

情報は1つにまとめる

話し言葉でも、わかりやすい人は1つの話に1つのメッセージで構成されています。

しかし、「〜たり、〜たり、〜たり、〜たり、〜たり、〜たり、〜たり」と言われると、何を言いたいの?となります。

解説することが仕事の先生や講演者の話し方次第で、同じ内容でも、受講生側のインプットの質や量も変わってきますね!

相手に伝わる簡潔な文章を心がけましょう♬

添削されることで文章が上手になる

ライティング講座に受講されている方の多くは、添削(フィードバック)されることで文章が上手になることを知っています。それゆえに、文章作成講座を受けています。

同じ内容でも書き方で伝わり方が変わる

わかりにくい文章ってありますね。

解釈しようと考えて文章を読むと意味がわかるのですが、なんか読みにくい。
どんな文章が読みにくいのでしょうか?

読みにくい文章と改善方法をご紹介します。
今回の改修ポイントは以下の3つです。

  • 同じ言葉は使わない
  • 視覚的に認識しやすい書き方をする
  • 文章の意味を理解し作成する

「になっています。」をカットしよう

話し言葉を文章にしてしまっているケースをたまに目にします。その中でも多く見られるのが、「〜になっています。」の表記です。話し言葉では問題ないのに、文章にすると凄く読みにくくなります。

例を見てみましょう。

今日の体温は、36.3度でいつもの体温並で良好になっています。ただ、手や足の指が冷えているでの、末端は34度くらい低い体温になっています。できるだけ手足を冷やさないようにカイロなどを使って体温を上げなければいけない状態になっています

「になっています。」を「です。」に変更

例文のように「なっています。」が連発する文章はないだろうと思われるかもしれませんが、文章作成に慣れていない人は記載してしまいがちです。

「になっています。」が、2回続いただけで、読み手側からするとハッキリしない文章という印象を持ってしまいます。

例文の「になっています。」を「です。」に変更しました。

今日の体温は、36.3度でいつもの体温並で良好です。ただ、手や足の指が冷えているでの、末端は34度くらい低い体温です。できるだけ手足を冷やさないようにカイロなどを使って体温を上げなければいけない状態です

「です。」にしただけですが、ハッキリした印象を読み手に与え説得力を増す文章になりました。まずは、「です。」と記載しましょう。

主語は事前に必ず入れる

最近のコミュニケーションは、チャットが主になっていたこともあって、主語がない文章が多く存在するように思います。

チャットを行う気心知れた人には、簡単で短い言葉で理解できても、一般的な文章に前提がないと、何のことを示しているのか理解しにくくなります。

その代表的なものが、「主語」に関わるものです。日本語の特徴でもありますが、主語がなくても意味が通じてしまうので、文章に書かなくなってしまいがちです。