同じ内容でも書き方で伝わり方が変わる
わかりにくい文章ってありますね。
解釈しようと考えて文章を読むと意味がわかるのですが、なんか読みにくい。
どんな文章が読みにくいのでしょうか?
読みにくい文章と改善方法をご紹介します。
今回の改修ポイントは以下の3つです。
- 同じ言葉は使わない
- 視覚的に認識しやすい書き方をする
- 文章の意味を理解し作成する
同じ言葉は使わない方が読みやすい
言葉や意味が違っても、同じ文字・言葉の羅列をやめるだけで文章はグッと読みやすくなります。
例を見てみましょう。
人がよく知らないものに対し反発する反面、新しいものに惹きつけられ受け入れられる領域をMAYA段階と言う。
「反」というテキストを変更してみた
人はよく知らないものに対し反発する一方、新しいものに惹きつけられ受け入れられる領域をMAYA段階と言う。
上の文章の「反発」と「反面」は同じ「反」を使っているため、一瞬「う?」と眉間にシワがよってしまう感じになります。意味的には問題ありませんが、パッと見て理解できる文章の書き方を心がけましょう。
認識しやすい書き方をする
以下の文章を読んですぐに意味が理解できるか確認してみましょう。
人の記憶には短期間だけ覚えている短期記憶と、長期間覚えていられる長期記憶があり、長期記憶には、意識して思い出す顕在記憶と意識せずに思い出す潜在記憶がある。
顕在記憶は、個人の経験にもとづく出来事や状況に関する記憶であるエピソード記憶と一般的な知識に関する記憶である意味記憶に分けられる。
この文章は「記憶」という言葉が多く出現します。一般の方がざっと読んで理解し難い文章です。
括弧を入れるだけでも読みやすくなる
漢字や長い名詞が入ってくると、それを単語として認識できずに理解しにくくなります。何が名詞なのか視覚的にハッキリさせるだけでも読みやすくなります。
人の記憶には短期間だけ覚えている「短期記憶」と、長期間覚えていられる「長期記憶」があり、長期記憶には、意識して思い出す「顕在記憶」と意識せずに思い出す「潜在記憶」がある。
顕在記憶は、個人の経験にもとづく出来事や状況に関する記憶である「エピソード記憶」と一般的な知識に関する記憶である「意味記憶」に分けられる。
なお、今回の例は、全ての記憶の名称に「」を入れているわけではありません。
文章の意味を理解し作成する
文章を理解した上で自分の言葉で表現しています。読み手がイメージできるような解説文章にすることで、グッと読みやすくなります。
記憶はいくつかの種類に分けられる。短い時間覚えている「短期記憶」と長い時間覚えている「長期記憶」だ。
長期記憶には、無意識に思い出す「潜在記憶」と、”なんだっけ?”って思い出す「顕在記憶」がある。顕在記憶も2つに別れ、経験を通して勝手に覚えている「エピソード記憶」と、覚えようと記憶した「意味記憶」がある。