ネガティブ表現はポジティブに変更
文章は自分の心が映し出されます。
いくらキレイで丁寧な言葉を使っていても、それが本心なのか?それともそうでないのか、不思議と伝わります。
この不思議と伝わる言葉は、多くの場合に当たっています。しかしその一方で、言葉の綾で取り違えられ、勘違いをさせてしまうことがあります。
不思議な感覚が当たってしまう経験をしていることから、言葉の綾でさえも、受け手は、言葉の綾とは捉えられずに、心をわだかまりを持ってしまうことがあります。
ですので、できるだけ誤解のない言葉・文章を日頃から心がけていきましょう。
ネガティブな表現はなぜ悪いのか?
人なので、ネガティブな考えは誰にしもあります。しかし、ネガティブな表現を文章として残すのは良くありません。相手によって深読みされ、いらぬ誤解を与えてしまうことになりかねません。
予約のやり取り(チャット編)
美容室の予約を取る時のチャットのやり取りの例を見てみましょう。
👩客:「予約をしたいのですが?」
👨店員:「わかりました。…. 5月16日しか空きがありません。」 もしくは、「5月16日であれば可能です。」
一般的なやり取りのように見えます。
しかし、「ありません。」の表現はネガティブになります。
もう1つの、「可能です。」の表現はOKですが、「であれば」は、よくない表現です。
予約状況的に、お客様に合わせてもらう必要がありますが、これらの言葉をお客様の立場で感じるのは「私があわせるの?」となります。
ですとに変更してみる
「であれば」を「ですと」に変更すると印象が変わります。
👨店員:「ご予約ですが、5月16日ですと可能でございます。」
ちょっとしたニュアンスで受けての感じ方は大きく違う
すごく細かい表現ですが、言葉のちょっとした表現で、そのお店のブランドや品格が、アイデンティティが変わってくると言っても過言ではありません。つまり、書き手のブランドがあがることになります。
イメージしてみてください。伝統ある老舗で、人気のお店では、お客様に敬意を払い、丁寧で、それでいて美辞麗句でなく、居心地の良い環境を整えているでしょう。ちょっとした言葉遣いさえも教育されいます。
現代のビジネスでは、テキストのやり取りも多くなっています。丁寧過ぎも何を記載しているのかわからないので気をつけなければなりませんが、的確に、誤解のない、ネガティブな表現は避けましょう。
心の声が出てしまうパターン
ネガティブな声がテキストに出てしまうパターンをご紹介します。
私はクライアントからデザインの仕事を受けています。
その際に、サイトを改善するのに的外れな注文をもらうことがあります。
皆さんも、改善案を提案しても通らず納得してもらえず、クライアントの要望通りになることを押し切られてしまうことはないでしょうか。
実際の現場では、的外れなことを言われてしまうかもしれませんが、読み手は同じ立場の人ばかりとは限りません。
発注する立場で、「良くわからないけど発注しています。」って心のどこかで思っている人が見れば、的外れなのね。とポジティブに受け取ることはできません。
また、「通らず」「してもらえず」と否定語が続きます。これらをどのように表現すべきでしょうか?
文章を素直に受け取ると、自分の要望が通るか通らないかはエゴでしかないので、ココでは伝える必要はないでしょう。結果的に、どうなって、問題になるのかを客観的に表現することができれば、読み手もフラットに捉えることができますし、仮に、発注者が読んだとしても、問題を受け取りやすくなります。
私は、受託企業のデザイナーをしています。
サイト改善をする際に、クライアントの要望が優先されてしまうことがありますよね。
感覚だけで改善しても意味がなく適切な改修ができないこともあります。
伝えるべきものは自分のエゴでなく、何かを考える必要がある