クチコミは文章上達の練習場所

テレビ番組の会話の中で、「上手に食レポが出来る?」などの話題になることがあります。

食レポは、食事のことを表現するのではなく、自分の言葉で、自分のフィルターを通して人にわかりやすく伝えるという意味から難しいため、それが出来るかをチェックする例えとして使われますね。

つまり、単純に「美味しい」だけでは駄目ということですね。

自分の言葉で伝えるけど、自分だけがわかれば良いわけではない

上手なレポートは、レポーター自身の言葉でありつつも、相手がイメージして食べたくなることができたら成功ですね。

レポートの例を見てみましょう。女性レポーターがラーメンを食べて感想を述べています。

1)「私が今まで食べた中で一番美味しい」
2)「麺が思っている以上弾力があって、今まで食べことがないラーメンです。」
3)「こってりスープですが、後味が残らず最後まで飽きずに食べ進められます」
4)「私は女性ですが、男性も満足がいくアッサリしている中でもパンチの効いたていて、ご飯があれば一緒にいただけるくらい食が進む美味しさです」
5)「豚骨ラーメンをいただきます。まずスープから、”ごっくん” 豚骨なのでコクがありますが、後味はさっぱりしています。麺もいただきます。”ず、ず、ず、ずーーず。”  麺が美味しい!太くもなく細くもない中太麺ですが、スープの味とマッチして何より思った以上に弾力があります。ありそうでないラーメンです。スープも飲み進めていくと味が濃いわけではないのですが、ご飯も食べたくなるくらい食欲がススムお味で、私の人生の中で一番美味しいラーメンです」

どれも美味しさが伝わるレポートですが、1.だと、どんなラーメンを食べてきた人かわからないので、イメージしにくいです。

2)3)は、具体的に「麺が美味しい」「スープの味はこってり、あっさり」だね。と理解できます。

4)レポーターを見ればわかることですが、男性目線も意識したレポートになって、男性にも興味関心を得られるようにしています。
他にも、寒い日には身体が温まり、最適ですね!など、追加すると。なるほど!と共感を得ることができます。

5)は、まるで、その場で一緒に食べているような疑似体験ができる表現になっています。

相手が、その場にいなくても、どんなラーメンかをイメージできる表現をすることがポイントになります。

ポイント

  • 自分の言葉で、相手にイメージさせる文章を意識する
  • 相手の状況(男性など)をイメージして表現する
  • 疑似体験させることができれば成功

上手なクチコミは状況も記載している

自分が誰か?

今では当たり前になっているネットのクチコミ。

上手なクチコミ文章は、読み手がイメージしやすいように書かれています。上手なクチコミが全て同じことをしているわけではないですが、自分はどういう人か?の前提が記載されていることが多いです。

何々云々の私が、”どのように思ったのか?”が記載されていると、読み手の判断が促されて参考になります。当然、そのクチコミの評価もあがります。

家電のクチコミ

例えば、家電のクチコミを考えてみましょう。

単身なのか、大家族なのかで選ばれる家電は変わってくるはずです。炊飯器1つとってみても、一人暮らしであれば大きなものは選ばないでしょう。

ただ、単身でも、外食やコンビニが多い人とご飯だけは炊いて美味しいものを食べたいとお米や研ぎ方までこだわっている人であれば、選び方も変わってきます。それらを意識した上で記載するだけでクチコミの書き方も変わってきます。

意識したクチコミと意識しないで記載したクチコミを仮に記載してみました。

一人暮らしの炊飯器のクチコミ例

意識しないクチコミ

値段が安かったので、多少の不安はありましたが、特に問題は無く、美味しくいただいてます。

意識したクチコミ

味や食感などにこだわらない人なら値段的に十分な商品。

自分のことを記載したクチコミ

単身で、お米だけはこだわりたい人が記載したことを表現した場合

一人暮らしですが、美味しいご飯は食べたいと思い探していました。こだわっている高い炊飯器は5合炊きが多く、どれにしようか悩んでいました。

3合炊きであまり高くない商品をと思っていたところ、知り合いの食事に呼ばれ、ご飯をいただいたらおいしく。2人くらしの方で、3合炊きを使っているとこのことで商品名を聞いて購入しました。値段も手頃で良い買い物をしました。

いかがでしょうか?よかったです。だけのクチコミよりよりイメージできるのではないでしょうか?

上手な文章を書くためにクチコミを利用しよう

クチコミを記載するのは面倒です。その時に感じたことを言葉に表現するのですが、読み手を意識して文章にするので、練習にはもってこいです。

ぜひ、クチコミ掲載を文章作成の練習だと思って取り組んでみてください。

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